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2019/03/27 08:40

大引け概況(詳報): 上昇、国債利回り安定で懸念和らぐ 無料記事

 26日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなか、朝高のあとに伸び悩む展開。主要指標のダウ平均が前日比140.90ドル(0.55%)高の25657.73ドルと続伸し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が53.98ポイント(0.71%)高の7691.52ポイントと反発して取引を終えた。
 世界経済の成長減速懸念がやや和らいだことが安心材料。「景気後退の兆し」とされる長短金利の逆転現象が依然警戒されているものの、2017年12月以来の低水準まで落ち込んでいた10年債利回りがこの日は前日を上回る水準に持ち直した。
 セクター別では、S&P500全11業種が軒並み上昇。5営業日続落していた金融セクターに見直し買いが入った。バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.38%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が1.93%高、シティグループ(@C/U)が1.48%高とそろって反発している。
 エネルギーや資本財など景気循環セクターもこの日は堅調。原油先物が反発するなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.30%高、コノコフィリップス(@COP/U)が2.22%高、アナダルコ・ペトロリアム(@APC/U)が3.07%高と買われた。資本財セクターでは、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)と重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)がそれぞれ1.98%、2.23%ずつ上昇している。
 ネット関連は朝高のあとにやや伸び悩み。前日に複数の新サービスを発表したアップル(@AAPL/U)が1.03%安と続落したほか、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.54%高と小幅な上げにとどまった。
 他の個別動向では、雑貨小売大手のベッドバス&ビヨンド(@BBBY/U)が21.99%高と急騰。アクティビスト(物言う株主)が事業戦略の見直しや経営陣の交代を要求していることが刺激材料だ。


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