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2019/06/21 09:08

大引け概況(詳報):早期利下げ期待で4日続伸、S&P500は最高値 無料記事

 20日のNY株式市場は、米金融当局による早期利下げへの期待で買われる展開。主要指標のダウ平均は4日続伸し、前日比249.17ドル(0.94%)高の2万6753.17ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も、64.02ポイント(0.80%)高の8051.34ポイントと4日続伸して取引を終えている(S&P500は2954.18ポイントに上昇し、過去最高値を更新)。
 利下げが早ければ7月にも行われるとの観測が強まっていることがプラス材料。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、参加者17人のうち8人が年内に少なくとも1回の利下げを予想した。FOMCと前後して欧州連合(EU)やオーストラリア、日本の中央銀行トップが「追加の金融緩和があり得る」と示唆したことも追い風だ。
 ダウ平均構成銘柄では、ユナイテッド・テクノロジーズ(@UTX/U)が2.58%上昇したのをはじめ、キャタピラー(@CAT/U)が2.41%高、シスコシステムズ(@CSCO/U)が2.18%高と値を上げている。
 セクター別では、S&P500全11業種が上昇。なかでも、エネルギーセクターの上げ幅が大きい。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が1.71%、1.13%ずつ上昇したほか、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が4.91%高、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が4.77%高と買われた。地政学的リスクが高まる中で原油価格が急騰したことが刺激材料だ(WTI先物7月限の清算値は前日比5.4%高の1バレル56.65ドル)。
 資本財も高い。コングロマリットのゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が2.81%上昇したのをはじめ、軍用機大手のロッキード・マーチン(@LMT/U)が1.99%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.72%高、防衛システム大手のレイセオン(@RTN/U)が1.71%高と値を上げている。
 他の個別動向では、クラウドソフト大手のオラクル(@ORCL/U)が8.18%高と急伸。前日引け後に発表された3〜5月期業績で、売上高と調整後の希薄化後EPSが上振れたことなどが好感されている。


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