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2021/04/06 11:20

グーグルがオラクルに勝訴、OSの著作権侵害裁判で 無料記事

 アルファベット子会社のグーグルに対し、クラウドソフト大手オラクル(@ORCL/U)が「プログラミング言語に関する著作権を侵害された」として起こした裁判で、グーグルの勝訴が確定した。米連邦最高裁は5日、「グーグルはオラクルの著作権を侵害していない」とする判断を下した。オラクルはグーグルに最大90億ドルの賠償金を求めていたが、グーグルは支払いを免れたことになる。
 スマートフォン向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」の開発にあたり、グーグルはオラクルが買収で取得したプログラミング言語「Java(ジャバ)」のコードを組み込んだ。これによって著作権を侵害されたとして、オラクルは2010年にグーグルを提訴した。
 連邦高裁は18年、「フェアユース」の判断基準を満たしていないとして、グーグルによる著作権侵害を認定。このため、グーグルが最高裁に上告した経緯がある。
 長期化した裁判で敗訴が確定したことについて、オラクルは「グーグルのプラットフォームがまた大きくなり、市場を支配する力が強化された。その一方で、参入障壁は高くなり、グーグルと争う力は弱められた」と批判する声明を出した。
 週明け5日のNY株式市場では、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)の株価が前営業日比4.19%高の2218.96ドルと急伸して引けている。


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