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2019/02/15 08:41

大引け概況(詳報): ダウ反落、ナスダックは小幅ながら5日続伸 無料記事

 14日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比103.88ドル(0.41%)安の25439.39ドルと反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は6.58ポイント(0.09%)高の7426.96ポイントと小幅ながら5日続伸して取引を終えた。
 この日の悪材料は小売売上高の下振れ。朝方発表された昨年12月の小売売上高が前月比1.2%減と想定外のマイナス成長を強いられたことで(市場予想は約0.1%増)、米景気の伸び鈍化懸念が強まった。また午後には「トランプ大統領が予算案に署名する半面、国境の壁建設費を捻出するために非常事態宣言する」と報じらるなど、与野党対立による政治リスクも懸念されている。ただ、米中貿易協議の進展期待が根強く(トランプ大統領が協議期限の60日延長を検討しているとの観測、中国側が米国製半導体の購入額を拡大することを検討するとの噂など)、大きく売り込む動きは見られなかった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落。なかでも金融セクターの下げが目立った。長期金利の低下で利ザヤの縮小が懸念されるなか、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が1.02%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.08%安、ゴールドマン・サックス(@GS/U)が1.11%安と値を下げている。
 小売売上高の不振で消費関連も安い。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.06%安、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が0.84%安と弱含んだほか、飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が8.44%安と急反落した。コカ・コーラに関しては、第4四半期の売上高がやや下振れたことや今年に増収ペースが鈍化する見通しを示したことも嫌気されている。
 一方、ハイテク・ネット関連の一角は上昇。決算の上振れでコンピューター・ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が1.90%高と買われたほか、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.08%高、ゲーム大手のエレクトロニック・アーツ(@EA/U)が2.93%高と値を上げた。


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