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2019/04/02 08:36

大引け概況(詳報): 3日続伸、米中経済指標の改善で 無料記事

 週明け1日のNY株式市場は、内外景気の先行き不透明感が薄らぐなかで幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比329.74ドル(1.27%)高の26258.42ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が99.59ポイント(1.29%)高の7828.91ポイントとそろって3日続伸で取引を終えた。
 米中経済指標の改善が追い風。中国では国家統計局が週末に発表した3月製造業PMIが50.5(前月:49.2)に回復したうえ、財新・マークイットが発表する3月製造業PMIも50.8(前月:49.9)に伸び、そろって景況判断の分かれ目となる50を上回った。また米国でも、3月のISM製造業景況指数が55.3と前月(54.2)を上回っている。逆イールドの解消もプラス材料。リスクオンの流れで債券が売られ、長期金利の指標となる米10年債利回りが2.50%まで上昇した(3カ月物は2.37%)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇(ディフェンシブな生活必需品、REIT、公益は下落)。なかでも金融や資本財などが大きく値を上げた。利ザヤの改善期待で銀行大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)とバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)がそれぞれ3.37%、3.44%ずつ上昇したほか、中国向けの売上高が多い航空機大手のボーイング(@BA/U)や建機大手のキャタピラー(@CAT/U)もそれぞれ2.65%、3.51%ずつ買われている。
 ハイテク銘柄も高い。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.88%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.88%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.92%高と上昇した。半導体関連も買われ、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.23%高、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が3.71%高と値を上げている。
 他の個別動向では、先週末29日に上場したばかりの配車サービス大手リフト(@LYFT/U)が11.85%安の69.01ドルと急落。「IPO価格が高すぎた」と懐疑的な見方が台頭するなか、上場2日目に公募価格(72ドル)割れを強いられた格好だ。


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