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2021/05/26 09:09

コインベース8%高、有力ブローカーの強気レーティングが追い風 無料記事

 25日のNY株式市場では、仮想通貨交換業者のコインベース・グローバル(@COIN/U)が前日比7.59%高の242.41ドルと大幅続伸で取引を終えた。先月14日の上場から下落基調が続いていたものの、複数の有力ブローカーが強気のレーティングを相次いで打ち出していることが支援材料となっている。
 JPモルガンは最新リポートで、コインベースのカバーを開始し、仮想通貨市場での直近の乱高下にもかかわらず、「オーバーウエイト」の投資判断と371ドルの目標株価を付与した。「興味本位のユーザー」を「アクティブユーザー」に変え、伝統的なブローカーのように利益を得るサービスを追加するようになると期待感を示している。
 これに先駆けてゴールドマン・サックスも24日、コインベースのカバーを開始し、「バイ」の投資判断と306ドルの目標株価を設定していた。「収益を上げるために、仮想通貨取引の手数料収入にそれほど依存しないよう、投資家に提供するサービスを拡大することができる」と主張している。また、「競争が激化したとしても、コインベースが市場シェアを拡大し続けることができる」と期待した。
 なお、「仮想通貨相場の冬」を巡るコインベースの先行きについて、ブローカー間の見方は分かれている状態。コインベースの直接上場を支援したJPモルガンとゴールドマンが強気の見方を主張する半面、米国みずほ証券は「ニュートラル」の投資判断を維持し、目標株価を315→225ドル(↓29%)に下方修正した。仮想通貨相場の急落がコインベースに「大きな下振れシナリオ」をもたらしたとみている。仮にビットコインや他の仮想通貨の価格が低迷した場合、コインベースが業績を維持することはできないと分析。ビットコインの最後の下落相場(2018年第1四半期〜19年第1四半期)では、コインベーのアクティブユーザー数が270万→80万人に急減したという。


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