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2021/05/25 10:07

アマゾンがMGMスタジオの買収で近く合意か、動画配信事業の強化で 無料記事

 動画配信事業「アマゾン・プライム・ビデオ」を手掛けるIT大手アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が「007」シリーズを手掛けるMGMスタジオを90億ドル前後で買収することで近く合意するもようだ。24日付ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が消息筋情報として伝えたもので、今週前半にも発表される可能性があるという(CNBCの報道によると、25日に発表される可能性がある)。
 実現した場合、アマゾンにとって2017年に買収した小売大手ホールフーズ(買収金額:137億ドル)以来の大型M&A。動画配信事業のコンテンツを強化する狙いとみられる。MGMはジェームス・ボンドで有名な「007」シリーズのほか、「ロッキー」、「キューティブロンド」、「ピンクパンサー」、「スターゲイト」などの有名な映画・TVコンテンツを保有している。また、「ハンドメイズ・テイル」や「ファーゴ」などヒットドラマを製作したTVスタジオも持ち、「シャーク・タンク」や「サバイバー」などの多数リアリティ番組コンテンツも保有する。
 足元では、メディア業界や動画配信業界で再編機運が高まりつつある。先週17日には、通信キャリア大手のエイ ティ アンド ティ(以下AT&T、@T/U)が傘下ワーナーメディアとメディア大手のディスカバリー(@DISCA/U)を統合させる計画を発表したばかり。ストリーミング戦争を見据えたコンテンツ規模の拡大競争が繰り広げられるなか、MGMのほか、映画配信のライオンズゲート、ソニー・ピクチャーズ、ケーブルTVのAMCネットワークスなど(ネットフリックスやディズニーなどと比べ)比較的小さいプレイヤーの動向が注目されている。


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