詳細
検索 (期間指定)
期間

2019/05/13 08:47

大引け概況(詳報): 反発、朝安後に買い戻し 無料記事

 先週末10日のNY株式市場は、ディフェンシブ株の主導で買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比114.01ドル(0.44%)高の25942.37ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が6.35ポイント(0.08%)高の7916.94ポイントとそろって反発して取引を終えた。  
 この日は米東部時間午前0時1分に中国製品2000億ドル相当に対する関税が10→25%へ引き上げられたため、朝方に売られていたものの(ダウは一時358.50ドル安まで下落)、中盤から買い優勢に転じた。米中閣僚級協議の終了後、一部現地メディアが協議内容について「ほとんど進展しなかった」と伝える一方、ムニューシン米財務長官が「協議は建設的だった」と述べたことなどを材料に「ショートカバーが入った模様」と報じるメディアもあった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうちヘルスケアを除く10業種がプラス。特に公益や生活必需品など、ディフェンシブセクターの上げが目立つ。電力大手のデューク エナジー(@DUK/U)が1.34%高、電力・ガス供給大手のサザン カンパニー(@SO/U)が1.93%高、飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が1.67%高、日用品大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が1.70%高と買われた。
 なお、この日上場した配車サービス最大手のウーバー(@UBER/U)は低調なデビュー。公募価格(45ドル)を下回る42ドルで寄り付き、公募価格比7.62%安の41.57ドルで取引を終えた。
 13日朝のダウ先物は193ドル(0.74%)安で推移している(日本時間8時30分現在)。米国側が中国輸入製品の残り全て(約3000億ドル相当)に対し、制裁関税を課す準備を始めたことが懸念材料。同関税の詳細は、13日に公表される予定だ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース