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2019/01/21 08:28

大引け概況(詳報): 4日続伸、米中貿易摩擦の緩和期待で 無料記事

 先週末18日のNY株式市場は、投資センチメントが改善するなかで買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比336.25ドル(1.38%)高の24706.35ドル、ナスダック総合指数が72.77ポイント(1.03%)高の7157.23ポイントとそろって4日続伸して取引を終えた。
 米中貿易交渉に進展の兆しがみられたことが追い風。ブルームバーグ通信がこの日、「中国政府が1月初に北京で行った貿易協議で、2024年末までに米国からの輸入を総額で1兆ドル拡大し、対米貿易黒字を解消する案を提示した」と報じたことがプラス材料視された。幅広いセクターが買われ、S&P500全11業種がすべて上昇している。
 なかでも中国売上比率の高い資本財セクターが堅調。航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.57%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.53%高、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が2.17%高とそろって強含んだ。
 同様の理由で半導体銘柄も上昇。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.43%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が5.55%高、半導体設備のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)とラムリサーチ(@LRCX/U)がそれぞれ3.39%高、4.08%高と値を上げている。
 原油相場の反発でエネルギー関連も高い。米中貿易摩擦の緩和や中国政府の景気テコ入れで原油需要の拡大が期待されるなか、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.15%高、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が8.12%高、同業のハリバートン(@HAL/U)が4.37%高と買われた。シュルンベルジェについては、寄り前に発表した10〜12月期決算が上振れたことも好感されている。
 他の個別動向では、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が12.97%安と急落。「10〜12月期の黒字(GAAPベース)が前四半期を下回ったほか、7%の人員削減を実施する(前年の雇用は30%増)」と発表したことがマイナス材料視された。
 なお、週明け21日の米市場は、キング牧師の記念日で休場となる。


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