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2019/08/07 08:40

大引け概況(詳報): 反発、通貨戦争への過度な懸念が後退 無料記事

 6日のNY株式市場は、米中対立激化への過度な懸念が薄らぐなかで買い戻される展開。主要指標のダウ平均は前日比311.78ドル(1.21%)高の26029.52ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数 が107.23ポイント(1.39%)高の7833.27ポイントとそろって反発して取引を終えた(ダウ平均とナスダックはそれぞれ6日ぶり、7日ぶりの上昇)。
 中国側が人民元安を容認した(1ドル=7人民元を突破した)と受け止められるなか、米国が5日夜に中国を「為替操作国」に認定したものの、中国人民銀行は翌6日の人民元中心レートを「1ドル=6.9683人民元」と実勢レートより高めに設定したことがプラス材料。「人民元の安定化に向けた措置」と好感された格好だ。米中の対立分野が「貿易戦争」から「通貨戦争」に広がるとの不安はくすぶるものの、リスクオフの動きがひとまず和らいでいる(投資家の不安心理を表すVIX指数も、節目の20を割り込むなどやや改善傾向)。
 S&P500全11業種のうち、エネルギーを除く10業種が上昇。なかでも前日までに大きく売られていたハイテクセクターの買い戻しが目立った。IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が1.89%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.53%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.88%高と上昇している。半導体関連も上昇し、エヌエックスピー・セミコンダクターズ(@NXPI/U)が3.48%高、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が3.11%高、アプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が1.91%高で引けた。
 好決算銘柄も高い。ロードサイドハンバーガースタンドのシェイク・シャック(@SHAK/U)が18.24%高と急騰したほか、動物用医薬品大手のゾエティス(@ZTS/U)が7.64%高、ゲーム大手のテイクツー・インタラクティブ(@TTWO/U)が7.96%高と買われた。


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