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2019/10/11 08:40

大引け概況(詳報): 続伸、米中協議の進展期待が強まる 無料記事

 10日のNY株式市場は、この日始まった閣僚級の米中通商協議で進展が期待されるなか、買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比150.66ドル(0.57%)高の26496.67ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が47.04ポイント(0.60%)高の7950.78ポイントとそろって続伸して取引を終えた。
 前日引け後、「週前半の次官級協議で進展が無かったこと」、「中国代表団が予定を前倒して帰国すること」などが報じられて米株先物が一時的に売られていたが(後者はホワイトハウスが訂正。2日間の協議日程が確認された)、その後はトランプ大統領が自身のツイッターに「明日(11日)にホワイトハウスで(劉鶴)副首相と会う」と投稿したことが好感されている。部分的な合意が結ばれる可能性があると期待された。
 S&P500全11業種のうち10業種が上昇。なかでもエネルギーや素材、資本財など景気循環セクターが値を上げた。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ1.20%、1.28%ずつ上昇したほか、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が4.79%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.72%高と買われている。
 利ザヤ拡大の期待で金融株も高い。長期金利が上昇するなか、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)とバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)がそれぞれ1.40%、2.01%ずつ上昇した。
 他の個別動向では、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が1.35%上昇。「iPhone11」の販売好調でロングボウが格上げするなか、新高値近くまで値を切り上げている。スマートフォン部品メーカーも買われ、アップルのサプライヤーであるスカイワークス・ソリューションズ(@SWKS/U)が5.18%高、コルボ(@QRVO/U)が4.79%高と急伸した。


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