詳細
検索 (期間指定)
期間

2019/04/17 08:38

大引け概況(詳報): 小反発、金融や半導体などが上昇 無料記事

 16日のNY株式市場は、好決算銘柄の主導で買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比67.89ドル(0.26%)高の26452.66ドル、ハイテク銘柄で構成されるナスダック総合指数が24.21ポイント(0.30%)高の8000.23ポイントとそろって小反発して取引を終えた。
 この日発表された第1四半期(1〜3月)決算が総じて上振れるなど、米主要企業の業績が堅調だったことが追い風。ヘルスケア大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が前日比1.10%高、金融大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が0.13%高(場中では一時2.81%安)、資産運用大手のブラックロック(@BLK/U)が3.25%高と上昇している。バンク・オブ・アメリカに関しては、「純利息収入の伸びが今年減速する」との見通しで値を下げたものの、午後にかけて切り返した。
 半導体関連の上昇も目立つ。半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が23.21%高と急騰したほか、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.25%高、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が2.37%高と値を上げた。クアルコムについては、IT端末大手アップル(@AAPL/U)と知財紛争で全面的に和解したことが刺激材料だ。
 一方、このところ低迷しているヘルスケアセクターは苦戦が続く。前日いったん反発していたものの、この日は医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が4.01%安、アンセム(@ANTM/U)が6.75%安、ヒューマナ(@HUM/U)が7.44%安、シグナ・コーポレーション(@CI/U)が7.80%安と急反落した。ユナイテッドヘルスのDavid Wichmann最高経営責任者(CEO)が決算発表後の電話会議で、「国民皆保険(Medicare for All)の法案は、ヘルスケアシステム全般を不安定にするだろう」と投資家に警鐘を鳴らしたことが逆風だ。製薬メーカーのファイザー(@PFE/U)やイーライリリー(@LLY/U)も売られ、それぞれ2.78%、3.32%ずつ下落している。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース