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2019/08/20 08:38

大引け概況(詳報): 続伸、華為規制の猶予延長を好感 無料記事

 19日のNY株式市場は、米中貿易摩擦への過度な懸念が和らぐなかで買いが継続する展開。主要指標のダウ平均は、前日比249.78ドル(0.96%)高の26135.79ドルと3日続伸した。ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数も買われ、106.82ポイント(1.35%)高の8002.81ポイントと続伸して取引を終えた。
 中国の華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置について、米商務省がこの日、猶予期間(8月19日まで)を3カ月延長したことがプラス材料だ。また、トランプ大統領がアップル(@AAPL/U)・クックCEOとの会話(対中関税がアップルの競争を不利にするという内容)に言及したことも、摩擦緩和への期待につながった。
 このほか、ドイツの財政出動計画や中国の緩和的な金融政策など、世界各国で景気を下支えする動きが報じられたことも追い風。これにより、先週末に節目の20を割り込んだVIX指数(投資家の不安心理を表す)は一段と低下・改善した。
 S&P500全11業種はすべて上昇。なかでもIT・ネット関連の値上がりが目立った。大型優良株が軒並み買われ、アップル(@AAPL/U)が1.86%高、アルファベット(@GOOGL/U)が1.80%高、マイクロソフト(@MSFT/U)が1.68%高で引けている。半導体関連など、中国向け売上比率が大きい銘柄も高い。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が7.03%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.35%高、モバイル向け半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が2.17%高と上昇した。エヌビディアについては、マイクロソフトとゲーム分野で提携したことも刺激材料だ。
 また、エネルギーも値上がり。中東情勢の悪化懸念で原油先物が続伸するなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とコノコフィリップス(@COP/U)がそれぞれ1.68%、4.80%ずつ上昇したほか、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が4.22%高と買われた。


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