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2021/06/02 10:21

5月のISM製造業景況感指数は61.2に上昇、市場予想を上回る 無料記事

 米サプライマネジメント協会(ISM)は1日、5月の米製造業景況感指数(PMI)を発表し、前月(60.7)を0.5ポイント上回る61.2に上昇したことを明らかにした。市場予想(約61)をやや上回る。
 同指数を構成する主要サブ指数のうち、「生産」が58.5(↓4.0ポイント)、「雇用」が50.9(↓4.2ポイント)に下落する半面、「新規受注」が67.0(↑2.7ポイント)、「サプライヤー納期」が78.8(↑3.8ポイント)、「在庫」が50.8(↑4.3ポイント)に上昇した。
 依然として改善傾向を維持しているものの、原材料供給の不足などが懸念材料だ。ISM幹部によると、統計に回答した企業や同サプライヤーが需要増への対応に苦心し続けているのが実態。◆記録的に長い生産リードタイム(生産から出荷までにかかる時間)、◆重要な材料・部品の大規模な不足、◆商品価格の上昇、◆製品輸送の困難さ――などが製造業全体に影響を及ぼし続けているという。従業員の欠員、部品の不足などによる短期的な閉鎖が製造業の成長を制約する要因であり続けている。
 毎月第1営業日に発表されるPMIは、「製造業における景気動向の先行指標」とされる重要指標。50が景気拡大・縮小の分岐点となっている。全国に点在するメーカーの購買担当幹部が回答したアンケート調査を通じて作られ、「新規受注」「生産」「雇用」「サプライヤー納期(50以上で供給の遅延、50未満で供給が早いことを意味する)」「在庫」の5つの個別指標(季節調整済み)に基づいて組成された。


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