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2021/06/24 09:51

モデルナとファイザーが下落、mRNAワクチンに軽い心筋炎リスクか 無料記事

 23日のNY株式市場では、新型コロナワクチンを手掛けるバイオ・医薬品銘柄が下落。バイオテクノロジー企業のモデルナ(@MRNA/U)が前日比4.21%安の212.04ドル、独ビオンテック(@BNTX/U)が2.96%安の229.50ドル、製薬大手のファイザー(@PFE/U)が1.41%安の39.05ドルと値下がりしている。開発したmRNAワクチンの接種について、新たなリスクが指摘されたことが懸念材料だ。
 米疾病対策センター(CDC)の予防接種実施に関する諮問委員会は23日、同ワクチン接種を受けた若い男性(特に30歳未満)の間で軽度の心筋炎・心膜炎を発症した事例が増えていることについて、入手可能な最新データを踏まえた上で「関連する可能性が高い」との見解を示した。これまで米国で行ったワクチン接種3億回超のうち、こうした症状をみせたケースは約1200例と稀だが、2回目の投与後1週間以内に胸痛が起こるケースがあるという(全体では100万回あたり12.6件。ファイザー製は100万回あたり8件、モデルナ製は100万回あたり19.8件)。
 もっとも、CDC関係者は「新型コロナワクチンを接種する利点は、依然としてリスクを上回っている」ともコメント(新型コロナウイルスに感染した場合、心筋炎・心膜炎が起こるのは一般的で心臓へのリスクがはるかに高いため)。ワクチン接種で起こった心筋炎・心膜炎のうち、多くは軽い症状であり、自然と回復するか最低限の治療を受けるだけで回復するという。


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