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2019/03/22 09:19

大引け概況(詳報):ダウ3日ぶり反発、ナスダックも高い 無料記事

 21日のNY株式市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)のハト派的な姿勢が好感される中で幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均は3日ぶりに反発し、前日比216.84ドル(0.84%)高の2万5962.51ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は大幅に上昇し、109.99ポイント(1.42%)高の7838.96ポイントで取引を終えている。
 前日公表した政策金利見通しで、FRBは年内の予想利上げ回数を「ゼロ」とするとともに、保有資産の縮小を9月末で終了する方針を示した。緩和的な内容だったことを受け、ほぼ全面高の展開になっている。
 ダウ平均の構成銘柄では、IT機器大手アップル(@APPL/U)が3.68%上昇したのをはじめ、保険大手トラベラーズ(@TRV/U)が2.31%高、IT大手マイクロソフト(@MSFT/U)が2.30%、ホームセンター大手ホーム・デポ(@HD/U)が2.08%、スポーツ用品大手ナイキ(@NKE/U)が1.52%高と値を上げた。
 米経済指標の堅調さも支援材料。3月フィラデルフィア連銀景況指数が13.7と市場予想(約4.8)を上回ったほか、週間新規失業保険申請件数も22万1000件に減少・改善し、市場予想(約22万5000件)よりも良い水準で着地した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち金融を除く10業種が上昇。なかでも、半導体銘柄をはじめとする情報技術の上げが目立つ。マイクロン・テクノロジー(@MU/U)が9.62%上昇したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が8.52%高、エヌビディア(@NVDA/U)が5.47%高、スカイワークス・ソリューションズ(@SWKS/U)が5.28%高、オラクル(@ORCL/U)が2.66%高と買われている。
 一方、医薬品大手のバイオジェン(@BIIB/U)は29.23%安と暴落。エーザイと共同開発していたアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」に関し、「十分な有効性が得られそうにないため、臨床試験を打ち切る」と発表したことが逆風だ。


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