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2019/03/05 08:26

大引け概況(詳報): 反落、利食い売りに押される 無料記事

 週明け4日のNY株式市場は、利益確定売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比206.67ドル(0.79%)安の25819.65ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が17.79ポイント(0.23%)安の7577.57ポイントとそろって反落して取引を終えた。
 3日付ウォールストリート・ジャーナルが「今月中にも米中首脳会談が開かれ、合意文書に署名される可能性がある」と報じたことを受け、朝方はプラス圏で寄り付いたものの、合意内容が気がかり材料となるなかでマイナスに転じた。市場では「米中貿易協議の合意期待をかなり織り込んでいる」との見方が多い。年初からこれまで上昇基調が続き、主要3指数ともに昨年11月の高値近辺まで回復するなか、利食い売りに押された格好だ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が上昇する一方、6業種が下落した。なかでもヘルスケア銘柄の下げが目立つ。医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が4.12%安、医療保険大手エトナを買収したCVSヘルス(@CVS/U)が3.73%安、同業のヒューマナ(@HUM/U)が4.59%安と売られている。引き続き、議会が医療費の削減に向けて圧力をかけていることが嫌気されているようだ。医薬品大手のイーライリリー(@LLY/U)やバイオジェン(@BIIB/U)も、それぞれ1.07%、2.05%ずつ値を下げている。
 このところ上昇基調が続いていた資本財セクターも弱含み。航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.80%安、軍用航空機大手のロッキード・マーチン(@LMT/U)が1.54%安で引けた。


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