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2019/05/24 09:16

大引け概況(詳報):ダウ286ドル安、ナスダックも大幅続落 無料記事

 23日のNY株式市場は、米中貿易摩擦の長期化が懸念されるなかで大きく売られる展開。主要指標のダウ平均は続落し、前日比286.14ドル(1.11%)安の2万5490.47ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も下落し、122.56ポイント(1.58%)安の7628.28ポイントと続落して取引を終えている。
 中国商務省の報道官が同日、「貿易協議を続けたいのであれば、米国は誠意を見せて誤った行動を正すべきだ」と発言したほか、人民日報が「中国との貿易紛争に火をつけたのは米国だ」などと批判する論説記事を掲載したことを受け、貿易交渉が行き詰まるとの見方でリスクオフの動きが広がった。
 米経済指標の悪化も逆風。5月の製造業PMIとサービス業PMIが50.6、50.9にとどまり、そろって市場予想(それぞれ約52.6、約53.5)を下回ったほか、4月の新築住宅販売件数が67万3000件と市場予想(約67万5000件)に届いていない。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落。なかでも、エネルギーと情報技術の下げが目立つ。原油価格の急落が嫌気されるなか(WTI先物7月限の清算値は、前日比5.7%安の1バレル57.91ドル)、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が2.34%、2.24%ずつ売られたほか、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が5.63%安、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が4.97%安、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が4.37%安に沈んだ。
 情報技術では、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が1.71%下落したのをはじめ、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.17%安、ITグループ大手のアイビーエム(@IBM/U)が2.90%安、ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が2.69%安、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が1.66%安と売られている。
 一方、医療機器大手のメドトロニック(@MDT/U)は3.24%の逆行高。この日発表された2019年2〜4月期の業績で、売上高と調整後EPSが市場予想を上回ったことなどが追い風だ。


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