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2020/01/14 08:43

大引け概況(詳報): 反発、S&P500とナスダックが最高値 無料記事

 週明け13日のNY株式市場は、米中関係の改善期待などで幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比83.28ドル(0.29%)高の28907.05ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が95.07ポイント(1.04%)高の9273.93ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も22.78ポイント(0.70%)高の3288.13ポイントと買われ、ナスダックとともに最高値を更新している。
 米中通商協議の「第1段階の合意」に調印するため、劉鶴副首相率いる中国代表団がこの日に訪米したことがプラス材料。関係改善に向け、「米国が中国を為替操作国リストから外す見通し」と報じられたことも好感された。
 国内のプラス要因としては、今週から決算発表が本格化することがある。2020年の業績動向に焦点が当てられる中、好業績が期待される銘柄を中心に買い進まれた。
 S&P500全11業種のうち、ヘルスケアを除く10業種が上昇。なかでもハイテク銘柄の上げが目立つ。IT大手のアップル(@AAPL/U)とマイクロソフト(@MSFT/U)がそれぞれ2.14%、1.20%ずつ上昇し、そろって過去最高値を切り上げたほか、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.77%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が3.00%高と値を上げた。アップルについては、ブローカーのDAデビッドソンが目標株価を300→375ドル(↑25%)に引き上げたことが刺激材料だ。半導体関連も上昇し、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.13%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が1.38%高、半導体設備大手のラムリサーチ(@LRCX/U)が1.00%高で引けている。
 今週から決算発表の口火を切る金融セクターも堅調。銀行大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)がそれぞれ0.83%、0.92%ずつ上昇した。
 他の個別動向では、電気自動車(EV)大手のテスラ(@TSLA/U)が9.77%高と急伸。証券会社のオッペンハイマーが目標株価を385→612ドル(↑59%)に引き上げたことで、最高値を切り上げた。また、ヨガウェア大手のルルレモン・アスレティカ(@LULU/U)も4.40%高で最高値を更新。第4四半期ガイダンスを上方修正したことが好感された。


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