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2019/04/08 08:33

大引け概況(詳報): 上昇、堅調な雇用統計を好感 無料記事

 先週末5日のNY株式市場は、主要経済指標の上振れで底堅い展開。主要指標のダウ平均が前日比40.36ドル(0.15%)高の26424.99ドルと3日続伸し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が46.91ポイント(0.59%)高の7938.69ポイントと反発して取引を終えた。
 この日発表された3月・雇用統計の上振れによって、米景気の減速懸念が和らいだ。非農業部門の雇用者数が前月比19万6000人増と市場予想(約17万7000人増)を上回ったうえ、小幅増にとどまっていた2月分も2万人増→3万3000人増に上方修正されている。また、平均時給の伸びが前月比0.1%増(市場予想:約0.3%増)と下振れたため、インフレ懸念が一段と後退し、「適温相場が続く」との楽観的な見方が強まった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、素材を除く10業種が上昇。なかでもエネルギーセクターの上げが目立つ。原油相場の上昇基調が続くなか、独立系開発会社のアパッチ(@APA/U)が6.59%高、EOGリソーシズ(@EOG/U)が5.30%高、コンチネンタル・リソーシズ(@CLR/U)が4.40%高、アナダルコ・ペトロリアム(@APC/U)が4.33%高と買われた。
 ハイテク関連も堅調。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.01%高、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が0.67%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.44%高と強含んだ。半導体関連も底堅く、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.43%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が1.00%高と上昇している。


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