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2019/06/13 08:43

大引け概況(詳報):ダウ小幅続落、ナスダックも安い 無料記事

 12日のNY株式市場は、手掛かり材料難で売りが続く展開。主要指標のダウ平均は小幅に続落し、前日比43.68ドル(0.17%)安の2万6004.83ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も下落し、29.85ポイント(0.38%)安の7792.72ポイントと続落して引けている。
 新規の買い材料に乏しいなか、調査会社が半導体セクターの需給改善に関し、ネガティブな見通しを示したことなどが嫌気された。エバーコアISIが「2020年下半期まで改善はない」とリポートで発表したことを受け、半導体セクターがそろって急落。マイクロン・テクノロジー(@MU/U)が5.40%下落したのをはじめ、ラムリサーチ(@LRCX/U)が5.29%安、アプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が5.14%安、エヌビディア(@NVDA/U)が3.02%安、インテル(@INTC/U)が1.13%安と売られた。
 原油価格の下落も重荷。米原油在庫が17年7月以来の高水準に膨らむなか、WTI先物7月限の清算値は、前日比4%安の1バレル51.14ドルと約5カ月ぶりの安値を記録した。これによりエネルギーセクターが売り込まれ、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U) が1.08%、0.81%ずつ値を下げたほか、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が4.59%安、石油・天然ガス開発のコンチネンタル・リソーシズ(@CLR/U)が4.48%安、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が3.03%安に沈んだ。
 ただ、下値を追う動きは限定的。5月の米消費者物価指数(CPI)が下ぶれるなか(前年同月比1.8%上昇と市場予想の1.9%上昇を下回る)、米連邦準備理事会(FRB)が早期利下げに踏み切りやすくなるとの観測で公益セクターなどは買われた。


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