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2021/10/25 08:28

米国株大引け概況(詳報): ダウ小反発で最高値、ナスダックは反落 無料記事

 先週末22日のNY株式市場は、セクターごとに売り買いまちまちの展開。主要指標のダウ平均が前日比73.94ドル(0.21%)高の3万5677.02ドルと小反発する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は125.50ポイント(0.82%)安の1万5090.20ポイントと反落して取引を終えた(ダウ平均は過去最高値を更新)。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は弱含み、4.88ポイント(0.11%)安の4544.90ポイントと8営業日ぶりに反落している。
 カメラアプリ大手スナップ(@SNAP/U)や半導体大手インテル(@INTC/U)の一部業績やガイダンスが下振れるなか、ハイテク株から景気敏感株・バリュー株に資金が流れた(スナップとインテルはそれぞれ26.59%安、11.68%安)。スナップが業績悪化の要因について、IT大手アップル(@AAPL/U)によるプライバシー機能の強化に伴う広告事業の混乱を挙げたため、他のデジタル広告関連銘柄も連れ安。翌週の決算発表を前に、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が5.05%安、ツイッター(@TWTR/U)が4.83%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.04%安、IT大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.90%安と値を下げている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。金融やエネルギー、資本財など景気敏感株・バリュー株が総じて強含んだ。好決算を背景にクレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が5.42%上昇したほか、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.34%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.58%高と値を上げている。
 デジタル広告銘柄が軟調だったが、一部のハイテク銘柄は堅調な値動きで過去最高値を更新。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.75%上昇したほか、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が1.78%高、EC大手のイーベイ(@EBAY/U)が5.75%高で引けた。


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