2022/07/25 09:48
米国株週間相場見通し:強含みか
今週のNY株式市場は、利上げ加速懸念が薄らぐ中で底堅く推移しそうだ。
過度な利上げがないとの見方が強まる背景には、米景気が想定以上のペースで悪化していることがある。先週発表された主要経済指標では、6月の米住宅着工件数やフィラデルフィア連銀の7月の製造業景気指数が想定以上に悪化した。また7月の総合購買担当者指数(PMI)速報値も47.5(前月比マイナス4.8ポイント)と20年5月以来の低水準を記録。好不況の分かれ目となる50を約2年ぶりに割り込むなど、景気後退の兆しが表われた格好だ。
景気悪化の観測は、足元のマーケットにとってポジティブ。インフレが抑制されるとの期待から、米10年債利回りが2.75%まで低下したほか、WTI原油先物価格も95ドル台と100ドルの大台を下回った。こうしたなか、今週のFOMCでも特段のサプライズはない(想定通り75bpの利上げ)との見方が強まっている。
一方で、主要企業の足元業績は必ずしも悪くない。先週明らかになった大手金融機関の苦戦から一転し、ネットフリックス(@NFLX/U)やテスラ(@TSLA/U)など大手ハイテク企業の4 6月期決算は軒並み市場予想を上回った。なお、今週は26日にアルファベット(@GOOGL/U)、27日にメタ・プラットフォームズ(@META/U)、28日にアップル(@AAPL/U)とアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)と注目の決算が続く。
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