2日のNY株式市場は、景気敏感株を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均は4日ぶりに反発し、前日比131.29ドル（0.37％）高の3万5443.82ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も上昇し、21.80ポイント（0.14％）高の1万5331.18ポイントと連日で過去最高値を更新している(S&P500指数も0.28％高で過去最高値を更新)。ただ、8月の米雇用統計の発表を翌日に控えるなか、上値を追う動きは限られた。
　週間の新規失業保険申請件数は前週比1万4000件減の34万件と、市場予想(約34万5000件)を下回り、新型コロナ感染拡大以降の最低となった。
　この日は、S&P500指数を構成する全11業種のうち8業種が上昇。なかでも、エネルギーセクターの上げが目立つ。原油高(WTI先物価格が1バレル69.99ドルに上昇)を追い風に、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が2.44％、2.09％ずつ買われた。このほか、石油メジャーのコノコフィリップス（@COP/U）が3.57％高、石油・天然ガス開発のＥＯＧリソーシズ(@EOG/U)が3.01％高、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が2.25％高と値を上げている。
　資本財セクターも高い。重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が2.51％高、農機のディア・アンド・カンパニー（@DE/U）が2.19％高、建機のキャタピラー(@CAT/U)が1.84％高、航空機のボーイング(@BA/U)が1.24％高と買われた。
　他の個別動向では、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が1.11％高で6日続伸(ザラ場で598.76ドルまで上昇し、上場来高値を更新)。シティ証券が目標株価を570→595ドルに引き上げたことが追い風。ネットフリックスの価格設定力の強さを評価している。


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