2022/05/11 10:54
11日発表の4月CPIに注目集まる、「インフレピーク」に期待感
「インフレがすでにピークをつけた」との期待が一部で浮上するなか、市場では11日に発表される4月・米消費者物価指数(CPI)の結果に注目が集まっている。現時点の予想では、4月CPIが前月比↑約0.2%にとどまり、3月(↑1.2%)から大きく減速する見通し。前年同月比でも↑約8.1%と3月(↑8.5%)から鈍化すると見込まれている。
10日付CNBCによると、一部の投資家は同結果が株式市況を落ち着かせる可能性があると期待しているようだ。実際、CPI発表に先んじて10日の米債券市場では、前日に一時3.20%をつけた10年債利回りが2.99%(↓0.04ポイント)に低下し、3%の大台を割れた。これまでインフレ抑制に向けて米金融当局の引き締め加速を市場が織り込んできただけに、インフレ関連指標がピークの兆しをみせた場合は金利の低下につながる可能性がある。
その一方、一部のエコノミストからは「CPIが鈍化したとしても、(変動の激しい食料・エネルギーを除いた)コアCPIが上昇し続ける恐れがある」との指摘があった。4月のコアCPIについては、前月比で↑約0.4%、前年同月比で↑約6.0%が予想されている(3月実績はそれぞれ↑0.3%、↑6.5%)。また、「現在のインフレには2つの外部要因(ロシア・ウクライナ紛争による石油・ガス供給ショック、中国の一部ロックダウンによるサプライチェーン問題悪化)があるため、インフレピークの十分な証拠には足らず、4月以降の動向も注視する必要がある」との意見もあった。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
10日付CNBCによると、一部の投資家は同結果が株式市況を落ち着かせる可能性があると期待しているようだ。実際、CPI発表に先んじて10日の米債券市場では、前日に一時3.20%をつけた10年債利回りが2.99%(↓0.04ポイント)に低下し、3%の大台を割れた。これまでインフレ抑制に向けて米金融当局の引き締め加速を市場が織り込んできただけに、インフレ関連指標がピークの兆しをみせた場合は金利の低下につながる可能性がある。
その一方、一部のエコノミストからは「CPIが鈍化したとしても、(変動の激しい食料・エネルギーを除いた)コアCPIが上昇し続ける恐れがある」との指摘があった。4月のコアCPIについては、前月比で↑約0.4%、前年同月比で↑約6.0%が予想されている(3月実績はそれぞれ↑0.3%、↑6.5%)。また、「現在のインフレには2つの外部要因(ロシア・ウクライナ紛争による石油・ガス供給ショック、中国の一部ロックダウンによるサプライチェーン問題悪化)があるため、インフレピークの十分な証拠には足らず、4月以降の動向も注視する必要がある」との意見もあった。
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