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2022/07/08 08:54

米国株大引け概況(詳報):続伸、大型ハイテク株が高い 無料記事

 7日のNY株式市場は、大型ハイテク株の主導で買われる展開。主要指標のダウ平均は前日比346.87ドル(1.12%)高の3万1384.55ドルと続伸して引けた。ナスダック総合指数も上昇し、259.50ポイント(2.28%)高の1万1621.35ポイントと4日続伸している。
 積極的な米利上げへの懸念がやや後退するなか、主要指数はそろって上昇した。前日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の6月分議事要旨は、ほぼ想定通りで過度にタカ派的でなかった。この流れが続いている形だ。
 中国政府がインフラ投資を加速すると報じられたことも支援材料。ブルームバーグ通信は7日、「中国財政部が地方政府に対し、今年下半期に1兆5000億人民元相当の特別債の発行を許可することを検討中」と伝えた。調達された資金の大半は景気対策として、インフラ整備に充てられるもようだ。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち10業種が上昇。なかでも、情報技術セクターの上げが目立つ。IT機器大手のアップル(@APPL/U)が2.40%高、ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が1.24%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.82%高と買われた。
 半導体銘柄も総じて高い。クアルコム(@QCOM/U)が5.78%高、エヌビディア(@NVDA/U)が4.81%高、ブロードコム(@AVGO/U)が3.30%高と値を上げている。サムスン電子が7日、2022年4〜6月期の予想営業利益について、「同四半期としては18年以来の高水準になる見通し」と発表したことが刺激材料だ。
 他の個別動向では、バイオ医薬品メーカーのシージェン(@SGEN/U)が1.61%高。「医薬品大手メルク(@MRK/U)への身売り交渉が進展している」と報じられたことが好感されている。


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