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2022/01/05 08:47

米国株大引け概況(詳報): ダウ続伸で連日最高値、ナスダックは反落 無料記事

 4日のNY株式市場は、セクターごとに売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比214.59ドル(0.59%)高の3万6799.65ドルと続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が210.08ポイント(1.33%)安の1万5622.72ポイントと反落して取引を終えた(ダウ平均は連日で最高値を更新)。
 長期金利の上昇をきっかけに、グロース株・IT株を売り、バリュー株・景気敏感株を買う動きが拡大している。長期金利を代表する10年債利回りが一時1.68%(↑0.05ポイント)をつけ、年初から2営業日で0.17ポイント急上昇する場面があった(終盤は1.65%に低下)。イールドカーブがスティープ化し、原油先物も買われるなど、経済活動再開を見込んだ動きが続いた格好だ。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大は続いているが(3日の新規感染者数は年末年始の処理遅延で100万人超え)、市場は経済成長に対する同悪影響を限定的とみなしている。
 インフレ圧力は緩和傾向。この日発表された12月・ISM製造業景況指数は58.7(前月比↓2.4ポイント)に低下し、価格指数が68.2(同↓14.2ポイント)に急低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が上昇。うちエネルギーや金融、資本財の3セクターに買いが集まり、2%超の上昇幅を記録した。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.76%高、コノコフィリップス(@COP/U)が4.34%高、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が3.79%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が3.92%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が5.35%高、農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が6.05%高と値を上げている。
 一方、ヘルスケアや情報技術など6業種は下落。特にコロナ禍で人気のあった高バリュエーション銘柄が売られた。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.18%安と反落したほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.76%安、ECサイト構築支援サービスのショッピファイ(@SHOP/U)が10.36%安、後払い決済サービスのアファーム(@AFRM/U)が10.29%安と売られている。グロース株投資で有名なアクティブETFのアーク・イノベーションETF(@ARKK/U)は4.43%安で引けた。


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