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2021/09/01 08:38

米国株大引け概況(詳報): 小幅安、米中経済指標の悪化で様子見 無料記事

 8月31日のNY株式市場は、米中経済指標の悪化で弱含む展開。主要指標のダウ平均が前日比39.11ドル(0.11%)安の3万5360.73ドルと小幅続落し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が6.65ポイント(0.04%)安の1万5259.24ポイントと小反落で取引を終えた。経済成長の減速懸念がくすぶるなか、上値を買う動きが限定的な状態。週末に発表される8月雇用統計を控え、様子見ムードも漂う。
 米調査機関カンファレンスボードが発表した8月の消費者信頼感指数は113.8に下落し(7月:129.1→125.1に下方修正)、市場予想(約123)を大きく下回った。8月のシカゴPMIも66.8に低下し(7月:73.4)、市場予想(約68)を下回っている。中国でも景況観が悪化。国家統計局が発表した8月・非製造業購買担当者指数(PMI)は47.5に下落し(7月:53.3)、市場予想(約52)を下回った。コロナ禍発生後の昨年2月以来で初めて、景況判断の分岐点である50を割り込んだ格好だ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。エネルギーや素材、資本財など景気敏感セクターを中心に弱含んだ。原油先物の反落に伴い、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ1.16%、1.65%ずつ下落したほか、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が2.88%安、鉄道大手のCSX(@CSX/U)が1.72%安と値を下げた。スポーツ用品大手も売られ、アンダーアーマー(@UAA/U)が4.06%安、ルルレモン・アスレティカ(@LULU/U)が3.46%安と下落している。
 他の個別動向では、ビデオ会議アプリケーションを手がけるズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)が16.69%安と急落。第3四半期の売上高ガイダンスが下振れたことが嫌気された。


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