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2022/07/14 08:47

米国株大引け概況(詳報):続落、利上げ加速観測で売られる 無料記事

 13日のNY株式市場は、利上げ加速観測が短期的に強まる中で売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比208.54ドル(0.67%)の3万772.79ドルと4日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が17.15(0.15%)安の1万1247.58ポイントと3日続落して取引を終えた。
 米消費者物価指数(CPI)の上振れが逆風。6月CPIは総合指数が前年同月比9.1%上昇(市場予想は約8.8%)、食品とエネルギーを除いたコア指数が同5.9%上昇(同約5.7%)と市場予想を上回り、約40年半ぶりの高水準を記録している(両指数は前月比でも上昇)。
 こうした結果を受け、連邦準備理事会(FRB)による利上げペースが加速するとの懸念が浮上。今月下旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、通常の4倍に当たる1%の大幅な利上げが実施されるとの観測も出てきた。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち8業種が下落。なかでも、資本財セクターの下げが目立つ。航空・防衛のレイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)が2.85%安、航空機のボーイング(@BA/U)が2.17%安、統合テクノロジーのハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が1.58%安と売られた。
 コミュニケーションサービス・セクターも安い。グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOG/U)が2.32%安に沈んだほか、エンターテインメントのウォルト・ディズニー(@DIS/U)が0.7%安と値を下げた。通信キャリア大手のエイ ティ アンド ティ(@T/U)とベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)も0.73%、0.53%ずつ売られている。
 他の個別動向では、航空大手のデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が4.47%安と急落。2022年4〜6月期決算で、コスト増によって調整後EPSが市場予想を下回ったことなどがマイナス材料だ。


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