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2022/08/12 08:37

7月のCPIは前年比8.5%上昇で下振れ、6月から伸び鈍化 無料記事

 米労働省労働統計局は10日、7月の消費者物価指数(CPI、1982〜84年=100とする)を発表し、前月比で横ばいだったことを明らかにした(季節調整後ベース)。6月(↑1.3%)から減速し、市場予想(↑約0.2%)を下回っている。前年同月比では8.5%上昇。こちらも6月(↑9.1%)から減速し、市場予想(↑約8.7%)を下回った。
 約40年ぶりの高水準だったインフレ圧力がやや緩和した格好。鈍化の主因は、ガソリン価格の下落だ。項目別では、食品が1.1%上昇する一方、エネルギーが4.6%低下した。エネルギーのうち、ガソリンが7.7%下落している。
 食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比で0.3%上昇。こちらも6月(↑0.7%)から鈍化し、市場予想(↑約0.5%)を下回った。前年同月比では前月と同じく5.9%上昇している(市場予想:↑約6.1%)。CPIの約3分の1を占める家賃コストも上昇を継続。前月比で0.5%、前年同月比で5.7%増えた。
 毎月10営業日に発表されるCPIは、(人口のほとんどを占める)都市部の消費者が消費財やサービスに支払った額の経時変化を平均化したもの。最も広く用いられるインフレ関連の重要指標とされ、財政・金融政策の策定に一定の影響を与える。CPIのサブ指標では、変動幅の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIが特に注目される。


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