2022/01/11 12:51
米国株米国は4回以上の利上げが必要=JPモルガンのダイモンCEO
米銀大手JPモルガン・チェース(@JPM/U)のダイモン最高経営責任者(CEO)は10日、「2022年は強い経済成長を背景に4回以上の利上げが必要になる」との見方を示した。ヘルスケア国際会議「JPモルガン・ヘルスケア・カンファレンス」でCNBCのインタビューに答えたもの。「インフレの状況が彼ら(金融当局)が予想しているより悪く、市場予想より多く利上げする可能性がある。たった4回の引き上げなら個人的には驚きだ」と述べつつも、「消費者のバランスシートがかつてないほど良好な状態にあるため、市場予想より多く政策金利が引き上げられたとしても、米国の経済成長は続くだろう」と語った。
21年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表されたドットチャートで22年の利上げ予想が3回と見込まれていたものの、市場では既に「利上げが4回実施される」とするエコノミストの意見が目立ち始めている。例えばゴールドマン・サックスは最新リポートで、21年の利上げ予想回数を4回に引き上げたばかり。3月、6月、9月の3回を従来予想としていたが、さらに12月も引き上げられると想定した。バランスシートの縮小開始時期の予想についても、「12月開始」から「7月開始」に前倒ししている。
主要統計によると、米労働市場はすでに完全雇用に近づきつつある状態。先日公表された12月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比19万9000人増と市場予想(約45万人増)を下回ったものの、失業率が3.9%(11月:4.2%)に改善した。失業率の3%台は20年2月以来の低水準だ。平均時給の伸びも0.6%(11月:0.4%)に加速し、労働市場がタイトな状態になっていることが示されている。
今週12日には、12月の消費者物価指数(CPI)が公表される。上昇率の市場予想は前年同月比で7.1%(前月比では0.4%)。公表された数値が市場予想を上回り、高インフレの持続傾向が裏付けられれば、さらなる利上げ圧力になる見通しだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
21年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表されたドットチャートで22年の利上げ予想が3回と見込まれていたものの、市場では既に「利上げが4回実施される」とするエコノミストの意見が目立ち始めている。例えばゴールドマン・サックスは最新リポートで、21年の利上げ予想回数を4回に引き上げたばかり。3月、6月、9月の3回を従来予想としていたが、さらに12月も引き上げられると想定した。バランスシートの縮小開始時期の予想についても、「12月開始」から「7月開始」に前倒ししている。
主要統計によると、米労働市場はすでに完全雇用に近づきつつある状態。先日公表された12月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比19万9000人増と市場予想(約45万人増)を下回ったものの、失業率が3.9%(11月:4.2%)に改善した。失業率の3%台は20年2月以来の低水準だ。平均時給の伸びも0.6%(11月:0.4%)に加速し、労働市場がタイトな状態になっていることが示されている。
今週12日には、12月の消費者物価指数(CPI)が公表される。上昇率の市場予想は前年同月比で7.1%(前月比では0.4%)。公表された数値が市場予想を上回り、高インフレの持続傾向が裏付けられれば、さらなる利上げ圧力になる見通しだ。
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