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2025/08/22 08:26 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): 弱含み、S&P500は5日続落 無料記事

 21日のNY株式市場は、薄商いのなかで弱含む展開。主要指標のダウ平均が前日比152.81ドル(0.34%)安の4万4785.50ドルと反落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が72.55ポイント(0.34%)安の2万1100.31ポイントと3日続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、25.61ポイント(0.40%)安の6370.17ポイントと5日続落で引けている。
 今週はパウエルFRB議長が22日に予定しているジャクソンホール会議での講演を控え、相場をけん引してきたビッグテック株や半導体銘柄への利益確定売りが散見された。この日もこれら銘柄は振るわず、同講演内容を巡り、市場の一部では「想定よりタカ派的になる」との懸念が根強い。「FedWatch」ツールでは、1週間ほど前にほぼ織り込まれていた9月会合での利下げ確率が70%超の水準まで下がってきた。S&Pグローバルがこの日発表した8月PMIは55.4(前月比↑0.3ポイント)と市場予想の約53.5を上回っている。景気の底堅さが示唆されるなか、2年債利回りが3.79%(↑0.04ポイント)、10年債利回りが4.33%(↑0.04ポイント)に上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落(エネルギー、素材のみ逆行高)。ディフェンシブな生活必需品、公益、大型ハイテク株を含む一般消費財や情報技術などのセクターが軟調だった。最新決算で数年ぶりの利益下振れを報告した小売大手ウォルマート(@WMT/U)が4.49%安と急落したほか、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が2.50%安、電力・ガス大手のパブリック・サービス・エンタープライズ(@PEG/U)が2.20%安と値を下げている。
 大型ハイテク株も弱含み。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.83%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.17%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.15%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.49%安で引けた。


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