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2022/09/09 08:50

米国株大引け概況(詳報): 続伸、ヘルスケアや金融が上昇 無料記事

 8日のNY株式市場は、もみ合い後に強含む展開。主要指標のダウ平均が前日比193.24ドル(0.61%)高の3万1774.52ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が70.23ポイント(0.60%)高の1万1862.13 ポイントとそろって続伸して取引を終えた。多数の機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、26.31ポイント(0.66%)高の4006.18ポイントと続伸している。
 前日終値を挟み売り買いが交錯した後、引け際に買われた。米金融当局のタカ派姿勢がくすぶっていることが逆風だが、8月半ばから下落基調が続いていただけに、短期的に反発狙いの買いが続く。この日発表された週間の新規失業保険申請件数は4週連続で減少し、5月以来の低水準になるなど、米労働市場の堅調さは継続。米国債は売られ、2年債利回りと10年債利回りはそれぞれ3.50%(↑0.07ポイント)、3.32%(↑0.06ポイント)に上昇した。9月の連邦公開市場委員会(FOMC)では3会合連続で0.75%の利上げが実施されるとの見方が強まっているものの、市場では「目先の利上げに対する懸念がほぼ織り込まれた」などの見解もある。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。なかでもヘルスケアと金融がともに1%以上の上げを記録した。製薬大手のファイザー(@PFE/U)が2.06%高、総合ライフサイエンス企業のサーモ・フィッシャー(@TMO/U)が2.69%高、銀行大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が2.33%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が3.22%高と買われている。
 大型ハイテク株の一角はやや弱含み。前日に新製品発表会を行ったIT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.96%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.96%安で引けた。


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