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2022/01/31 08:40

米国株大引け概況(詳報): 反発、アップル好決算で買い戻し 無料記事

 先週末28日のNY株式市場は、大型IT銘柄を中心に買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比564.69ドル(1.65%)高の3万4725.47ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が417.79ポイント(3.13%)高の1万3770.57ポイントとそろって反発して取引を終えた。 機関投資家の多くがベンチマークとしているS&P500指数も買われ、105.34ポイント(2.43%)高の4431.85ポイントと反発している。
 金融当局の引き締め加速懸念で年初から下落基調が続いていたものの、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)やクレジットカード大手のビザ(@V/U)が好決算を発表したことが相場の支援材料となった。寄り付き後に主要株価指数がマイナス圏に沈む場面も見られたが、その後はリバウンドの動きが続いている。昨年12月の個人消費支出(PCE)でインフレ指標が市場予想通りにとどまったことを受け、金利がやや低下したことも追い風。政策金利動向に敏感な2年債利回りが1.16%(↓0.03ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが1.77%(↓0.03ポイント)に低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち(エネルギーを除く)10業種が軒並み上昇。なかでも大型IT銘柄が含まれる情報技術、コミュニケーション、一般消費財の上げが目立つ。前述したアップルが6.98%高と急伸したほか、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.11%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.37%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.08%高、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が5.09%高と買われた。
 ただ、決算動向は総じてまちまち。アップルと同様、クレジットカード大手のビザ(@V/U)も好決算で10.60%高と急伸したものの、供給網問題に伴うコスト増の懸念で建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が5.19%安、メモリー大手のウエスタン・デジタル(@WDC/U)が7.32%安と売り込まれた。利益の下振れで石油大手のシェブロン(@CVX/U)も3.52%安と反落している。


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