2022/08/09 09:49
ファイザー、血液疾患薬のグローバル・ブラッドを54億ドルで買収へ
製薬大手のファイザー(@PFE/U)は8日、遺伝性血液疾患向け製薬企業のグローバル・ブラッド・セラピューティクス(@GBT/U)を総額54億ドル(負債の肩代わりを含む)で買収すると発表した。1株当たり現金68.50ドルで全株式を買い取る。グローバル・ブラッドの株主や規制当局の承認を待って手続きを完了する予定だ。
グローバル・ブラッドが手掛ける経口薬「Oxbryta(ボクセロトール)」は、「鎌状赤血球症(SCD:sickle cell disease)」と呼ばれる異常ヘモグロビン症の治療薬。米国では12歳以上の患者向けに2019年11月に初めて承認され、昨年12月により幼い患者向けにも承認された(推定で7万〜10万人が罹患しているとされる)。米国のほか、欧州連合、アラブ首長国連邦、オマーン、英国でも承認されている。
「Oxbryta」の21年通期の売上高は約1億9500万ドル(22年第1四半期は5520万ドル)。ファイザー側は「世界全体のピーク売上高が30億ドルを超える可能性がある」と期待感を示している。
新型コロナ向けワクチン・経口薬で巨額の現金を得たファイザーは、足元でバイオ医薬品メーカーのM&Aを積極化。今年5月に片頭痛薬のバイオヘイブン・ファーマシューティカル(@BHVN/U)を約116億ドルで買収することで合意したほか、3月には潰瘍性大腸炎治療薬などを開発するアリーナ・ファーマシューティカル(旧ティッカー:ARNA)の買収手続きを完了した(買収額は約67億ドル)。
8日のNY株式市場では、ファイザーが前日比0.61%高の49.57ドル、グローバル・ブラッドが4.32%高の66.60ドルで取引を終えた(この買収計画は4〜5日に観測記事で報じられていた)。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
グローバル・ブラッドが手掛ける経口薬「Oxbryta(ボクセロトール)」は、「鎌状赤血球症(SCD:sickle cell disease)」と呼ばれる異常ヘモグロビン症の治療薬。米国では12歳以上の患者向けに2019年11月に初めて承認され、昨年12月により幼い患者向けにも承認された(推定で7万〜10万人が罹患しているとされる)。米国のほか、欧州連合、アラブ首長国連邦、オマーン、英国でも承認されている。
「Oxbryta」の21年通期の売上高は約1億9500万ドル(22年第1四半期は5520万ドル)。ファイザー側は「世界全体のピーク売上高が30億ドルを超える可能性がある」と期待感を示している。
新型コロナ向けワクチン・経口薬で巨額の現金を得たファイザーは、足元でバイオ医薬品メーカーのM&Aを積極化。今年5月に片頭痛薬のバイオヘイブン・ファーマシューティカル(@BHVN/U)を約116億ドルで買収することで合意したほか、3月には潰瘍性大腸炎治療薬などを開発するアリーナ・ファーマシューティカル(旧ティッカー:ARNA)の買収手続きを完了した(買収額は約67億ドル)。
8日のNY株式市場では、ファイザーが前日比0.61%高の49.57ドル、グローバル・ブラッドが4.32%高の66.60ドルで取引を終えた(この買収計画は4〜5日に観測記事で報じられていた)。
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