週明け11日のNY株式市場は、金融引き締め加速の見通しが強まるなか、金利上昇に伴う景気減速懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比413.04ドル（1.19％）安の3万4308.08ドルと反落したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が299.04ポイント（2.18％）安の1万3411.96ポイントと大幅続落で取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500も75.75ポイント（1.69％）安の4412.53ポイントと続落。200日移動平均線（4493ポイント）、50日移動平均線（4427ポイント）を下回っている。
　長期金利の上昇継続が相場の逆風。政策金利動向に敏感な2年債利回りが2.50％（↓0.01ポイント）とほぼ横ばいにとどまる一方、長期金利を代表する10年債利回りが2.78％（↑0.08ポイント）と上昇した（7営業日連続の上昇）。12日に3月CPI、13日に3月PPIの発表が予定されるなか、2019年1月以来、約3年ぶりの高水準をつけた格好。高バリュエーションのハイテク株・グロース株売りにつながっている。
　セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。なかでも大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション、情報技術、一般消費財の下げが目立つ。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.35％安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が2.64％安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.94％安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.20％安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.83％安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.16％安と値下がりした。
　エネルギー株も安い。上海の都市封鎖（ロックダウン）が続いていることを受け、需給悪化懸念でWTI原油先物が4％下落したため、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ3.44％、2.57％ずつ売られた。


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