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2021/12/22 08:42

米国株大引け概況(詳報): 急反発、幅広い銘柄に買い戻し 無料記事

 21日のNY株式市場は、ハイテク株などを中心に押し目買いが広がる展開。主要指標のダウ平均が前日比560.54ドル(1.60%)高の3万5492.70ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が360.15ポイント(2.40%)高の1万5341.09ポイントとそろって4営業日ぶりに反発して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も81.21ポイント(1.78%)高の4649.23ポイントと買われ、 50日移動平均線(約4614ポイント)を回復している。ただ、クリスマス休暇に近いこともあり、やや薄商いだった。
 複数のポジティブニュースを受け、短期的な割安感から押し目買いが広がった格好。バイデン大統領が「米国が都市封鎖や感染拡大に見舞われた2020年3月の状態に戻ることは絶対にない」と改めて述べたほか、大型歳出法案(Build Back Better Act)を巡るマンチン上院議員と合意できるチャンスが残っているとの見解を示したことがポジティブ材料視された。景気減速に対する過度な警戒感が薄れるなか、長期金利を代表する10年債利回りは1.46%(↑0.04ポイント)に上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が軒並み上昇(公益、生活必需品の2セクターは小幅安)。なかでもエネルギー、金融、情報技術、一般消費財の4セクターが2%超の上げを記録した。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.27%高、クレジットカード大手のマスターカード(@MA/U)が4.07%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.31%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.29%高と値を上げている。
 好業績銘柄が上げをけん引。強気の12〜2月期ガイダンスを示したメモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が10.54%高と急伸した。他の半導体銘柄も買われ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.89%高、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が6.22%高、半導体装置大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が4.42%高で引けている。また、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)は6.15%高。サプライチェーン問題の逆風にもかかわらず、9〜11月期決算が上振れた。
 観光関連銘柄も高い。航空大手のデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が5.91%高、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が8.68%高、ホテル運営大手のマリオット・インターナショナル(@MAR/U)が5.77%高、カジノ大手のラスベガス・サンズ(@LVS/U)が8.40%高と急伸した。


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