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2022/02/04 08:33

米国株大引け概況(詳報): 反落、メタ急落でハイテク株売りが目立つ 無料記事

 3日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に戻り売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比518.17ドル(1.45%)安の3万5111.16ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が538.73ポイント(3.74%)安の1万3878.82ポイントとそろって5営業日ぶりに反落して取引を終えた。機関投資家の多くがベンチマークとするS&P500指数も2.44%安の4477.44ポイントと売り込まれたが、200日移動平均線(4442)を上回って引けている。
 前日引け後に低調な決算を発表したSNS大手メタ・プラットフォームズ(@FB/U)が26.39%安と急落し、投資家心理を再び悪化させた。米金利の上昇(2年債利回りと10年債利回りはそれぞれ1.20%、1.83%で0.05ポイントずつ上昇)も相まって、IT大手の好決算でこのところ反発基調だったハイテク株・グロース株売りにつながっている。
 インフレ高進に伴う金融引き締め加速懸念も、世界的にくすぶる状態。米連邦準備制度理事会(FRB)が3月の利上げ開始を見込んでいるほか、英イングランド銀行(BOE)が2会合連続の利上げを発表し、欧州中央銀行(ECB)も年内の利上げを排除していない。この日はNY原油先物が5日続伸し、7年4カ月ぶりに1バレル当たり90ドル台を記録した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、生活必需品を除く10業種が軒並み下落。なかでもIT大手銘柄を含む、コミュニケーション、一般消費財、情報技術の3業種に対する売りが目立った(それぞれの下落幅は7%弱、3%超、3%超)。前述したメタのほか、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.32%安、ソーシャルメディアのツイッター(@TWTR/U)が5.56%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が5.56%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が7.81%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.90%安と値を下げている。半導体銘柄も売られ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.13%安、モバイル向け半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が4.83%安で引けた(SOX指数は4.58%安)。


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