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2022/07/01 08:52

米国株大引け概況(詳報):下落、個人消費の減速を嫌気 無料記事

 30日のNY株式市場は、米景気の後退懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均は反落し、前日比253.88ドル(0.82%)安の3万775.43ドルで引けた。ナスダック総合指数も売られ、149.15ポイント(1.33%)安の1万1028.74ポイントと4日続落している。
 この日は、低調な米経済統計が重荷。5月の個人消費支出(PCE)は前月比0.2%増と市場予想(約0.4%増)を下回ったほか、4月(0.6%増)から減速した。また、変動の大きい食品とエネルギー除いたコアPCEデフレーターの伸び率(前月比)は0.3%と市場予想(約0.4%)に届いていない。同デフレーターの伸び率は4カ月連続で前月比横ばいとなった。個人消費の鈍化を受け、景気後退に対する懸念が強まった格好だ。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち8業種が下落。なかでも、エネルギーセクターの下げが目立つ。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が2.81%、1.50%ずつ売られた。また、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が2.55%安、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が2.46%安、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が1.80%安と値を下げている。
 一般消費財セクターも安い。オンライン旅行サイトのブッキング・ホールディングス(@BKNG/U)が3.39%安、Eコマースのアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.49%安、電気自動車メーカーのテスラ(@TSLA/U)が1.76%安、スポーツ用品のナイキ(@NKE/U)が1.02%安と売られた。
 他の個別動向では、ドラッグストアチェーン大手のウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)が7.27%安と急落。2022年8月期通期ガイダンスについて、会社側が従来予想を据え置いたことが失望売りを招いた。


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