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2021/12/07 08:43

米国株大引け概況(詳報): 反発、オミクロン株巡る懸念が後退 無料記事

 週明け6日のNY株式市場は、コロナ懸念がやや薄らぐなか、景気敏感株・バリュー株や旅行関連株などを中心に買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比646.95ドル(1.87%)高の3万5227.03ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が139.68ポイント(0.93%)高の1万5225.15ポイントとそろって反発して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとしているS&P500指数も1.17%高の4591.67ポイントと上昇し、50週移動平均線を上回っている。
 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」を巡る懸念が薄らぐなか、投資家心理が改善。米大統領の首席医療顧問を務めるファウチ博士は5日、オミクロン株に関する初期データを踏まえ、「はっきりと明言するには時期尚早だが、現時点ではそれほど深刻な影響がないようだ」とコメントしたことが好感された。安全資産とされる米国債が売られ、長期金利を代表する10年債利回りが1.43%(↑0.09ポイント)に上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも資本財やエネルギーなど景気敏感セクター、生活必需品や公益などディフェンシブセクターが買われた。NY原油先物が5%弱の上げを記録するなか、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.72%高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が3.49%高、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が1.56%高、飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が2.56%高と値を上げている。
 渡航禁止令の強化観測が薄らぐなかで、旅行関連銘柄も軒並み急伸。航空大手のデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が6.00%高、アメリカン・エアラインズ(@AAL/U)が7.88%高、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が8.08%高、ロイヤル・カリビアン・グループ(@RCL/U)が8.22%高と買われた。このほか、旅行予約サイトのエクスペディア・グループ(@EXPE/U)が6.74%高、民泊プラットフォーム最大手のエアビーアンドビー(@ABNB/U)が8.46%高と値上がりしている。


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