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2022/04/04 08:56

米国株大引け概況(詳報): 反発、「逆イールド」も後半にプラス転換 無料記事

 先週末1日のNY株式市場は、「逆イールド」進行も後半に強含む展開。主要指標のダウ平均が前日比139.92ドル(0.40%)高の3万4818.27ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が40.98ポイント(0.29%)高の1万4261.50ポイントとそろって3日ぶりに反発して取引を終えた。第2四半期(4〜6月)はイールドカーブ(利回り曲線)の反転にも関わらず上昇で始まった格好だ。
 米労働市場は概ね堅調。この日発表された3月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比で43万1000人増と市場予想(約49万人増)を下回ったが、2月分の上方修正や失業率の低下を含め、景気回復基調が続いていることを示した(賃金上昇率も予想通りだが加速)。米FRBの積極的な金融引き締め路線を肯定する 結果となり、「逆イールド」は進行。2年債利回りが2.46%(↑0.13ポイント)に急上昇する半面、10年債利回りが2.38%(↑0.04ポイント)と小幅上昇にとどまった。米経済が景気後退する恐れが強まっているものの、ディフェンシブ株を中心に買われ、主要株価指数は後半にプラス圏へ浮上した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。REITや公益、生活必需品、ヘルスケアなどディフェンシブセクターが買われた。電力・ガス大手のサザン カンパニー(@SO/U)が2.22%高、小売大手のウォルマート(@WMT/U)が1.40%高、製薬大手のイーライリリー(@LLY/U)が2.20%高と強含んでいる。
 一方、半導体銘柄や金融銘柄、輸送銘柄は軟調。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.10%安、金融大手のシティグループ(@C/U)が2.00%安、鉄道会社大手のユニオン・パシフィック(@UNP/U)が4.85%安と下落した。


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