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2022/01/12 08:36

米国株大引け概況(詳報): ダウ反発、FRB議長の議会証言後に押し目買い 無料記事

 11日のNY株式市場は、長期金利の上昇基調が一服するなかで買い直される展開。主要指標のダウ平均が前日比183.15ドル(0.51%)高の3万6252.02ドルと反発したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が210.62ポイント(1.41%)高の1万5153.45ポイントと続伸して取引を終えた。
 朝方はやや軟調に始まったものの、パウエルFRB議長の議会証言後に押し目買いが広がった。(市場の一部で金融当局のタカ派傾斜が期待されていたものの)パウエルFRB議長は特に目新しいことを発言せず、3月に資産購入を終え、利上げに着手し、その後にバランスシートの縮小開始を許可する考えを改めて示している。前日まで上昇基調を続けていた10年債利回りは上値が重くなり、1.74%(↓0.02ポイント)に低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。なかでもエネルギーや素材、金融、資本財など景気敏感株・バリュー株の上げが目立つ。原油先物の反発を受け、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が4.21%高、コノコフィリップス(@COP/U)が3.16%高、EOGリソーシズ(@EOG/U)が4.22%高、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が3.87%高と値上がりした。また、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が3.29%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.21%高、金融大手のウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が1.28%高と買われている。
 このところ軟調だったハイテク株にも買い直しの動き。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.40%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が1.92%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.68%高と上昇した。
 今週末の決算発表シーズン入りを控え、通期ガイダンスが上振れた一部銘柄には業績期待の買いも入った。遺伝子解析機器大手のイルミナ(@ILMN/U)が16.98%高と急騰したほか、ドラッグストア大手のCVSヘルス(@CVS/U)が0.93%高と3日続伸している。


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