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2022/06/16 09:59

5月の小売売上高は予想外の0.3%減、4月分も下方修正 無料記事

 米商務省センサス局は15日、5月の小売売上高(速報値、季節調整済み)を発表し、前月比0.3%減の約6729億ドルに落ち込んだことを明らかにした(前年同月比では8.1%増)。小幅な伸びを想定していた市場予想(約0.1%増)に反してマイナス成長となっている。インフレが高進するなか、消費者が支出を切り下げた格好だ。
 また、4月の小売売上高(改定値)については、0.7%増の6747億ドルと速報値(0.9%増の約6777億ドル)から下方修正。3〜5月の3カ月間では前年同期比で7.7%増えた。
 5月の統計では、自動車・部品ディーラーの落ち込みが響いた(自動車・部品を除いた小売売上高は0.5%増。市場予想の約0.7%増は下回る)。種類別の動向は、自動車・部品ディーラーが3.5%減、家具店が0.9%減、家電量販店が1.3%減、ヘルス・パーソナルケア店(薬局・ドラッグストアなど)が0.2%減、その他小売店が1.1%減、非店舗販売が1%減と苦戦する一方、建材・園芸資材店が0.2%増、食料・飲料販売店(スーパーなど)が1.2%増、ガソリンスタンドが4%増、衣料品店が0.1%増、スポーツ用品・趣味・本・音楽店が0.4%増、GMS(百貨店など)が0.1%増、飲食店が0.7%増と堅調だった。ガソリン価格の高騰もあり、ガソリンスタンドの伸びが目立つ。
 毎月第10営業日に発表されるこの統計は、小売業の月間売上高を推定したもの。国内総生産(GDP)の約7割を占める個人消費の動向を示す統計として、市場で注目されている。調査の方法は、小売・食品サービス企業4700社をサンプリングし、そのデータに基づいて計算するというもの。自動車・部品の占める割合が比較的大きいため、この要素を除いたベースも公表されている。


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