2022/01/04 09:12
米国株週間相場見通し:底堅い値動きか
今週のNY株式市場は、全体として堅調な地合いが想定される。景気改善の期待が相場の下支え要因になるためだ。ただ、金融政策やオミクロン株への不安がくすぶる中、一本調子の上昇は難しいと思われる。
米景気に対する投資家の信頼感は、ここに来て一段と強まる流れだ。経済指標の上振れが相次いでいることが要因。昨年末に発表された12月のリッチモンド連銀製造業景況指数やシカゴ購買部協会景気指数、週間の新規失業保険申請件数などが軒並み市場予想より良かったため、今週発表される12月のマークイット製造業PMIや雇用統計なども(前月から若干低下するものの)総じて良い内容が見込まれる状態だ。景気の回復は、当然ながら企業業績の押し上げ要因になる。S&P500やNYダウが12月30日、そろって最高値を更新したのもそのためだ。
もっとも、1月5日に発表される12月FOMC議事録の内容には注意を要する。景気良好とインフレ不安を背景に、「FRBがバランスシート縮小開始の議論を始めるのではないか」と警戒されているためだ。
また、オミクロン株の影響にも一定の注意が必要。重症化率が低いといえ、欧米で感染者が記録的な増加を見せる中、医療施設の負担や航空・観光業界へのマイナス影響がクローズアップされる可能性もあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米景気に対する投資家の信頼感は、ここに来て一段と強まる流れだ。経済指標の上振れが相次いでいることが要因。昨年末に発表された12月のリッチモンド連銀製造業景況指数やシカゴ購買部協会景気指数、週間の新規失業保険申請件数などが軒並み市場予想より良かったため、今週発表される12月のマークイット製造業PMIや雇用統計なども(前月から若干低下するものの)総じて良い内容が見込まれる状態だ。景気の回復は、当然ながら企業業績の押し上げ要因になる。S&P500やNYダウが12月30日、そろって最高値を更新したのもそのためだ。
もっとも、1月5日に発表される12月FOMC議事録の内容には注意を要する。景気良好とインフレ不安を背景に、「FRBがバランスシート縮小開始の議論を始めるのではないか」と警戒されているためだ。
また、オミクロン株の影響にも一定の注意が必要。重症化率が低いといえ、欧米で感染者が記録的な増加を見せる中、医療施設の負担や航空・観光業界へのマイナス影響がクローズアップされる可能性もあろう。
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