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2022/07/20 08:43

米国株大引け概況(詳報): 急反発、短期的な底打ち期待で 無料記事

 19日のNY株式市場は、短期的な底打ち期待が強まるなか、押し目買いが優勢な展開。主要指標のダウ平均が前日比754.44ドル(2.43%)高の3万1827.05ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が353.10ポイント(3.11%)高の1万1713.15ポイントとそろって急反発して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も105.84ポイント(2.76%)高の3936.69ポイントと買われ、主要3指数が4月以来初めて、軒並み50日移動平均線を上回っている。
 4〜6月期決算発表シーズンの本格化を前に、リバウンド狙いの買いが強まる流れ。金融引き締めやインフレなど逆風が相次ぐ状態だが、「企業業績が想定より悪化していない」との見方が広がっている。
 プロ投資家を対象とした最新調査結果も支援材料。バンク・オブ・アメリカ(BofA)の月次ファンドマネージャー調査によると、株式への資金配分が08年のリーマンショック以来の低水準となる半面、現金比率が01年以来の高水準を記録した。投資家のパニックが短期的な押し目買いの機会につながるとの見方が浮上している。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション、一般消費財、情報技術のほか、景気敏感株・バリュー株が含まれる資本財、エネルギー、素材、金融の計7業種で、上げ幅が軒並み3%を超えた。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.91%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が5.61%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が5.11%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が4.38%高と買われている。この日は半導体関連銘柄も値を上げ、エヌビディア(@NVDA/U)とアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)がそれぞれ5.53%、5.46%ずつ上昇した(SOX指数は4.61%高)。
 決算発表銘柄は概ね堅調。金融大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)とゴールドマン・サックス(@GS/U)がそれぞれ3.38%、5.57%ずつ上昇したほか、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)も2.11%高となった。一方、キャッシュフローの見通しを下方修正したIT大手のアイ ビ− エム(@IBM/U)は5.25%安と急落している。


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