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2021/10/20 08:46

米国株大引け概況(詳報): ダウ反発、S&P500とナスダックは5日続伸 無料記事

 19日のNY株式市場は、企業決算が底堅いなかで買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比198.70ドル(0.56%)高の3万5457.31ドルと小反発し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が107.28ポイント(0.71%)高の1万5129.09ポイントと5日続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も買われ、33.17ポイント(0.74%)高の4519.63ポイントと5日続伸している。
 インフレやサプライチェーン問題を巡る懸念がくすぶるものの、主要企業の多くが7〜9月期決算で予想以上の利益を記録していることが支援材料となった。利益上振れでヘルスケア大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(以下J&J、@JNJ/U)が2.34%上昇したほか、決算上振れで保険大手のトラベラーズ(@TRV/U)が1.64%高、産業機器大手のドーバー(@DOV/U)が0.67%高と強含んでいる。J&Jは通期の利益見通しも上方修正したため、ヘルスケア株全体に買いが波及した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が上昇(一般消費財のみ下落)。ヘルスケアや公益、エネルギー、金融、情報技術、コミュニケーションなどが幅広く買われている。前述したJ&Jやヘルスケア株のほか、大型IT銘柄も堅調。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.51%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.39%高、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が2.13%高と値上がりした。
 ただ、インフレ懸念もなお根強い。原油先物が4日続伸したほか、(長期金利を代表する)10年債利回りが1.64%(↑0.04ポイント)に上昇した。日用品大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)は直近業績が上振れたものの、同会計年度内の商品コストと運賃の上昇を警告。株価が1.18%安と続落している。

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