詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/06/20 08:43

米国株大引け概況(詳報): ダウ小幅続落、ナスダックは反発 無料記事

 先週末17日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比38.29ドル(0.13%)安の2万9888.78ドルと小幅続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は152.25ポイント(1.43%)高の1万798.35ポイントと反発して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も強含み、8.07ポイント(0.22%)高の3674.84ポイントで引けている。ただ、世界各地の中央銀行による金融引き締め姿勢が相次ぐなか、景気後退への懸念が根強く、週間では主要3指数がそろってマイナスで終えた。
 米金融当局が大幅な利上げを実施するなか、5月の小売売上高や住宅着工件数などの主要経済指標で下振れが相次ぐ状態だが、一部の銘柄に「売られすぎ」とみた買いが入った。原油先物が急落(↓約7%)するなか、ハイテク株・グロース株が選好されている。
 この日は6月の第3金曜日である「クアドラプル・ウィッチング」。株価指数先物、株価指数オプション、ストックオプション、個別株先物の同時満了日だったため、取引量の急増につながる不安定な日だった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇(5業種が下落)。なかでも大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション、一般消費財、情報技術の3セクターが約1%ずつ上昇した。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.72%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.15%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.09%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.47%高と買われている。
 一方、原油先物急落でエネルギー株は下落。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ5.77%、4.57%ずつ売られた。
 なお、週明け20日は、ジューンティーンス(Juneteenth National Independence Day)で休場となる。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース