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2021/11/05 13:39

動画ストリーミング端末のロク8%安、3Q売上高の下振れなどを嫌気 無料記事

 4日のNY株式市場では、動画ストリーミング端末大手のロク(@ROKU/U)が前日比7.74%安の289.39ドルと急落して取引を終えた。足元の販売下振れや、複数ブローカーによる目標株価の下方修正が嫌気されている。
 前日引け後に発表された第3四半期(7〜9月)決算は、売上高が前年同期比50.54%増の6億7995万ドル、純利益が同432.68%増の6893万ドルに膨らむという結果だが、売上高が市場予想(約6億8112万ドル)を下回った。主要営業指標では、アクティブアカウントが23%増の5640万件、ユーザーの総視聴時間が21%増の180億時間に拡大したが、そろって市場予想(それぞれ約5670万件、約185時間)に届いていない。
 年末商戦を含む第4四半期(10〜12月)の業績については、売上高を8億8500万〜9億ドル、純損益をマイナス500万〜プラス500万ドル、調整後EBITDAを6500万〜7500万ドルと予想した。同売上高予想は市場予想(約9億4443万ドル)を下回る。会社側は今後の動向に関し、「ビジネスのファンダメンタルズは堅調だが、サプライチェーン問題が2022年まで続く」と警戒感を示した。
 ブローカーの間では、目標株価の引き下げが相次いだ。例えばキーバンク・キャピタルマーケッツは最新リポートで、目標株価を460→430ドル(↓7%)に下方修正(投資判断は「オーバーウエイト」を維持)。「サプライチェーン問題の逆風がユーザーの純増数に大きな影響を与える」と予想している。ドイツ銀行も「バイ」の投資判断を継続したが、目標株価を500→400ドル(↓20%)に引き下げた。「まちまちな結果だった。サプライチェーンの制約とインフレに伴うコスト増に関する不確実性が想定より大きな影響をロクに及ぼす」と警戒している。


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