詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/08/09 09:17

2Q業績警告でエヌビディア6%安、ゲーム向け部門が不振 無料記事

 週明け8日のNY株式市場では、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が前営業日比6.30%安の177.93ドルと急落して取引を終えた。業績警告を発表したことが嫌気されている。
 同社はこの日、第2四半期(5〜7月)の暫定決算を発表し、売上高が「前年同期比3%増の約67億ドル(前期比19%減)」にとどまるとの見通しを示した。5月下旬に発表した従来ガイダンスの「81億ドル±2%」を大きく下回っている。
 落ち込んだ主因は、ゲーム向け部門の不振。同部門の売上高が前年同期比で33%減の20億4000万ドル(前期比では44%減)に落ち込んだ。会社側は「マクロ経済の逆風でチャネルパートナーの販売が減り、ゲーム向け製品の『sell-in(小売店への販売)』が減少したことによるもの」と説明している。創業者のジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は「当四半期が進むにつれ、ゲーム向け製品の『sell-through(小売店経由の消費者への販売)』の予想が大きく下がった。『sell-through』に影響を及ぼすマクロの逆風が続くと予想しているため、ゲーム向け製品のパートナーと協力し、チャネル価格と在庫を調整する措置を講じている」とコメントしている。
 相対的に堅調なデータセンター向け部門もやや苦戦。同部門の売上高が前年同期比で61%増の38億1000万ドル(前期比1%増)に拡大したものの、会社側は「記録的なものだったが、サプライチェーンの混乱で自社予想をやや下回った」とコメントしている。
 全体のマージンも悪化する見通し。調整後・粗利益率(非GAAP)が「46.1%±0.5%」にとどまると予想され、従来ガイダンスの「67.1%±0.5%」を大きく下回った。
 エヌビディアは正式な第2四半期決算を今月24日に発表する予定だ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース