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2019/11/20 08:30

大引け概況(詳報): ダウ反落、ナスダックは3日続伸 無料記事

 19日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比102.20ドル(0.36%)安の27934.02ドルと反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は20.72ポイント(0.24%)高の8570.66ポイントと3日続伸して取引を終えた。米中協議を巡る不透明感がくすぶるなか、景気循環セクターが売られる半面、ディフェンシブセクターが相場を支えた格好だ。
 S&P500全11業種のうち7業種が下落。なかでも決算発表が相次いだ小売セクターで下げが目立った。ファッションディスカウンターのTJX カンパニー(@TJX/U)が1.83%上昇したものの、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が5.44%安、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が10.90%安、同業のコールズ(@KSS/U)が19.49%安と急落している。ホーム・デポとコールズについては、それぞれ売上高と利益の通期見通しを下方修正したことなどが嫌気された。他の小売銘柄も値を下げ、雑貨小売大手のベッドバス&ビヨンド(@BBBY/U)が6.95%安、女性用アパレル大手のLブランズ(@LB/U)が3.86%安、アパレル大手のギャップ(@GPS/U)が3.01%安で引けた。
 エネルギーや素材も軟調。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ1.02%、1.77%ずつ下落したほか、石油サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が1.29%安、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が3.39%安と売られている。
 一方、ヘルスケアセクターは底堅い。製薬大手のファイザー(@PFE/U)が1.18%高、バイオ医薬大手のアムジェン(@AMGN/U)が1.74%高、総合ライフサイエンス企業のサーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(@TMO/U)が1.80%高と強含んだ。
 ハイテク・ネット銘柄の一角も高い。ITサービス管理大手のサービスナウ(@NOW/U)が4.29%高、ID管理サービス大手のオクタ(@OKTA/U)が4.07%高、クラウドセキュリティを手掛けるゼットスケーラー(@ZS/U)が3.84%高と上昇した。サービスナウに関しては、S&P500構成銘柄に新規採用されたことが刺激材料だ。このほか、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)とアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)も、それぞれ2.13%、3.54%ずつ上昇している。


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